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経営者として、職人として。

執筆者の写真: 餡創家 佐古誠治 あんこ暮らし
餡創家 佐古誠治 あんこ暮らし
8月2日
読了時間: 2分


経営というのは、事業を興して前へ進むにも、大変な勇気とパワーが必要です。

そして同じくらい、

経営判断によって撤退することにも、勇気とパワーが必要です。




続けることが善でもなければ、撤退することが悪でもない。




僕は、あんこの価値を創造し、

それを日常の暮らしに溶け込ませることを、大きな目標や夢にしてきました。

旧態依然とした小豆の食べ方をイノベートし、再定義することで、

それを叶えようとしました。

小豆には、大きな可能性があると感じていたんです。



難しいことは、承知の上での挑戦でした。

繁盛店をつくるのではなく、文化を創ろうとしたんですから、無茶な話です。



ゼロからイチを創るのは、僕が得意とするところです。

あんこの専門店を立ち上げ、原材料にこだわり、新たな製法を生み出すことで、

無添加で、特定原材料を含まない、それでいておいしい商品や、

どこにも売っていない商品を開発し、製造し、販売してきました。


固形ではなく「えきたいようかん」Angus®
固形ではなく「えきたいようかん」Angus®


あずき(A)ベースの(B)生チョコ(C)。「ABC」はあんこをベースに作った添加物と特定原材料を使用しないチョコレート風のあんこです
あずき(A)ベースの(B)生チョコ(C)。「ABC」はあんこをベースに作った添加物と特定原材料を使用しないチョコレート風のあんこです

しかし、現場に立ち続けるなかで、僕が当初から掲げてきた夢や目標を、

この事業の形で実現することは難しいと気づき始めました。




夢や目標に手が届かないと判断したのは、諦めたからではありません。

現場を見続けてきた、経営者としての決断です。

経営者として。職人として。そして、イノベーターとして。

いったん、あんこ事業には区切りをつけます。

それでも、これまでさまざまな困難を越えてきた自分の可能性を信じて、

また新たな夢に向かって歩みを始めることでしょう。僕の事ですから。



応援してくださるお客様が、本当にたくさんいらっしゃいます。

その気持ちに応えきれなかったことは悔やまれます。

けれど、その応援がなければ、僕はもっと早く撤退していたと思います。


事業を終えることを早めに公表したのは、残りの2か月を、

これまで以上に感謝の気持ちを持って臨みたいと考えたからです。

消化試合ではありません。「これまで以上」を最後の日まで目指します。



撤退は、悪ではありません。

挑戦も変化も、癖になるほど経験してきました。

だから、これからの未来も楽しみながら進んでいきます。




Rock on!

 
 
 

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