
あんこ暮らしとは
餡創家の佐古です。
餡創家(あんそうか)とは簡単に言えばあんこのプロデューサのようなもの。
小豆の可能性を引き出し、今までになかったあんこの食べ方や食べるシーンを創る人です。
普通のあんこ職人とは異なり、固定観念にとらわれない本質的なあんこ、お菓子を創り、提供しています。
餡創家の僕が手がける「あんこ暮らし」とその背景について自分の言葉でお伝え致します。
あんこのある暮らしを、つくりたい。
「あんこ暮らし」という名前に、
「あんこのある暮らしを創造する」 という自分に課したミッションを込めています。
和菓子を売りたいわけでも
昔ながらの甘味を守りたいわけでもありません。
小豆や小豆の食べ方を再定義し、
あんこを、もっと自由に、もっと日常に取り入れてもらい、あんこ文化を創りたい…。
それが、あんこ暮らしの出発点です。
小豆には、まだ可能性がある。
僕が小豆に傾倒したのは、小豆の歴史や機能性、そしてその奥深さに強く惹かれたからです。
昔から食べられてきた食材でありながら、
その価値はまだ十分にひらかれていない。
“あんこ” という言葉から連想されるものも、
甘い、重たい、昔ながら、和菓子の中身――
そんなイメージに留まっていることが少なくありません。
でも、本来の小豆はもっと豊かです。
味わいにも、食感にも、余韻にも力がある。
しかも、ただおいしいだけではなく、
栄養価的にも機能性にも優れ、
日々の食の中に取り入れる意味もある。
僕は、そんな可能性を秘めた小豆を、
昔ながらの甘味の中だけで終わらせたくないのです。
そのまま食べておいしいあんこを創る
あんこ暮らしの核は、名前通りあんこそのものにあります。
餅でも、生地でもなく、
あんこをそのまま食べてもらいたい…。
そして
「そのまま食べておいしいあんこ」を目指しました。
北海道は十勝産小豆に控えめの砂糖(甜菜グラニュー糖)と少量の塩。
僕が使う材料はこれだけ。あとは、
炊き方、練り方を工夫して
小豆の粒感、風味、余韻が楽しめるあんこに磨きました。
おいしさだけではありません。
そのまま食べることで、小豆の栄養もまた、邪魔されずに摂ることができます。
日常に取り入れやすくするためにカップに詰めて出来た商品が「そのままあんこⓇ」です。
あんこを “何かつける”のではなく、
あんこそのものを味わう食べ方 として提案します。
商品はすべて、あんこから始まる。
その他のあんこ暮らしの商品群。
ベードラ、ABC、まんじろう、玄米おはぎ「げん」。
それぞれ形は違っても、
すべての核は「あんこ」なん です。
あんこをどうすればもっと自由に届けられるか。
どうすれば、日常の中で手に取りやすくなるか。
どうすれば、小豆の魅力を違う形で感じてもらえるか。
その問いから、生まれた商品たちです。
できる限り、食べられない理由を減らしたい。
僕が大切にしていることのひとつに、
「食べる人をできるだけ選ばない」という思想があります。
小豆の価値を日常にひらいていきたいと思うなら、
「食べたいけれど食べられない」という壁は、
できる限り取り除きたい。
だから、グルテンフリーの商品。
特定原材料28品目不使用の商品。
できる限り添加物に頼らない組み立て。
これらを、第一義的に強く意識しています。
おいしいことにこだわりすぎず、
選ばれる理由にフォーカスして作りたい。
でも味を置いてけぼりにはしない。
品質と味の両立には責任を持って取り組んでいます。
本来は、店で届けたい。
あんこ暮らしの商品は、大阪府富田林市の店で作り、
直接お客様に届けています。
本来、作りたてがいちばんおいしい。
本来、冷凍にしたくない。
その気持ちは今も変わりません。
それでも、「あんこのある暮らしを創造」するには
共感してくださる方に届ける事が出来るよう
その仕組みを作りたいと考えました。
試作を重ね、
冷凍でも納得できるものだけを選び、
オンラインでご案内しています。
けれど、僕の中で中心にあるのは、
やはり店であり、作る現場であり、
食べる人との距離が感じられる形です。
いつか全国の人にそのようにお届けできるよう
夢を持って取り組んでいきます。
この道しかない、と思っています。
僕は、小豆に魅せられ、
あんこに人生を賭けると決めました。
それは、ただ商売の題材を選んだということではありません。
自分が何をやる人間なのか。
何に価値を感じ、何に命を使いたいのか。
料理人だった頃からずっと考えてきて
たどり着いた先に小豆(あんこ)がありました。
頭より先にココロが動いたんですが
その流れはあまりにも自然で疑いようのないものでした。
しかしうまくいくことばかりではありませんでした。
むしろ、しくじりばかりで苦しいことの方が圧倒的に多かった。
それでもなお、僕はあんこをやりたい。
僕のアイデンティティを発揮して自ら掲げたミッションを成し遂げるため
自分が歩むべき道だと思えるものを、最後までやり抜きたい。
その舞台があんこ暮らしなんです。
だから本気なんです。
お金のためじゃ、つまらない。
もちろん事業である以上、経営は現実です。
きれいごとだけでは続きません。
けれど僕は、
お金のためだけに生きたくありません。
僕が本当に価値があると信じるものを作り、
それを喜んで食べてくださる人がいる。
応援してくださる人がいる。
その手応えこそが、続ける力になります。
苦労は多いんですが
なんだかんだ幸せなんです。
今やるべき事に集中すれば、結果は後からついてくる。
僕はそう信じています。
だから、苦しくても逃げずに続ける。
公明正大に、正々堂々とやっていく。
それもまた、あんこ暮らしの志の一部です。
これからも、
小豆の魅力を引き出し、
小豆の価値をまっすぐ届けていきます。
Rock on!!